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2006年11月

2006年11月30日 (木)

「平治号」

やまなみハイウェイ沿いの長者原ビジターセンター横から、九重連山を見つめている犬の像をご存知だろうか?
くじゅう登山をされる方のほとんどが、平治のことを知っていると思いますが時代が流れ、平治伝説が風化しないように、今回はガイド犬「平治号」について一筆書きたいと思います。

昭和48年の夏、長者原登山口に捨てられていた子犬を、バスの切符売りの方が面倒を見るようになりました。
はじめは白い毛が半分抜け落ちて皮膚病にかかっている痩せた犬でした。お弁当を分けてもらえるからか、登山客と一緒に山を登るようになったのです。

ある日、九重連山に慣れていない夫婦が道迷いをしたときに、白い犬が長者原登山口まで連れて行きました。
命拾いをした夫婦は、飼い主に犬の皮膚病を治してくださいとお金を置いていきます。それから皮膚病も完治して、その犬は立派な秋田県のメスということがわかりました。

この時期がガイド犬「平治号」の誕生でした。名前の由来は、平治岳にちなんで命名されたものです。
それから飼い主と一緒に何度も訓練を重ね、体格もしっかりしてきて頼もしいガイド犬になっていきました。

平治はとても気持ちが優しい犬だったようで、人に向かって吠えたり、噛んだりは決してしませんでした。
登山客のペースに合わせて、ゆっくりと先頭を進んでいきます。分かれ道になると必ず、立ち止まって待っています。
登山客が小屋で休憩しているときも、決して中には入らず外に座って待ちます。そして言葉が解るかのように目的地まで連れて行ってたそうです。

ガスにまかれた人、吹雪で立ち往生している人、夜の登山の同行など、たくさんの人の救いと励ましになってきました。

それから平治は登山客の人気者になっていきます。しかし、マスコミなどが平治を取り上げて心無い人が、わざと平治を違う道に連れていったりして車道から帰ってくることもあったようです。車のよけ方までは知らない平治は、きっと戸惑いながら帰ってきたと思います。

平治は子供も生みました。数年のあいだに10匹以上は生んだようです。しかし、そのほとんどは貰われて行きました。そのことを知ってか知らずか、山中の雨ヶ池まで行ってこっそり生んでたこともあったようです。

月日は流れ、13年目の頃から急激に平治が衰えて行きます。
人間にしてみると老人です。耳も遠くなり、足を引きずるようになります。平治は山が好きなのでいつまでも登ろうとします。
しかし、ある日、三俣山の急勾配でどうしても登ることができなくなりました。
その時、平治はとても悲しげな目をして同行した登山客を見ていたそうです。

昭和63年6月11日。くじゅう山開きの前夜祭で平治の引退式が行われました。
当日400人が見守る中、平治の首輪は外され、2代目となるチビの首につけられました。
 
昭和63年8月3日の早朝。平治は星生キャンプ場で倒れました。
飼い主が飛んで駆けつけたときには、手足を震わせながら瀕死の状態でした。
平治は前日、登山客を山に案内して必死で星生キャンプ場まで連れて帰って力尽きたようです。
飼い主は一旦、職場に戻り昼過ぎに再び平治の元に戻ったとき・・・
平治は既に力尽きていました。周りのキャンパーや登山者は、泣き崩れました。

飼い主は「長い間、ご苦労だったなぁ、ありがとう平治」
心の中でつぶやきながら登山口まで、かついでおりて行ったそうです。

平治の像の横には、「平治の墓」があります。
登山客が手を合わせているのを、よくみかけます。

人間でも難しいことを、平治は14年間やってきました。亡くなった今でも、平治に教えられるところはたくさんあります。
人間特有の虚栄心や体裁、見返りや傲慢を改めること。
また、謙虚さと前向きな気持ちを思い出させてくれます。

6年前(平成12年)の2月。ひどい吹雪の中、中岳付近の池ノ小屋で休憩していたら登山客と犬が一匹入ってきました。
「長者原からずっとついてきたんですよ。」
「へぇ、平治号みたいですね」
そんな会話をした覚えがあります。
休憩後、その登山者が出て行くと、その犬も一緒に下山してました。
今思えば、あれは平成の平治号だったのかも知れませんね。

今回のコラムには「ありがとう!山のガイド犬平治」を参考にさせていただきました。当時の平治を知っている人のエピソードなどがたくさん書かれていて、ほんとに読み応えがありました。興味のある方は是非、ご一読してください。

2006年11月29日 (水)

「登山の基本装備」 ~雨具~


登山をする際、四季を通して必需品なのが雨具です。
天候に関わらず、携帯しておくのが常識です。
登り始めは、快晴でも山の天気は、ほんの数分で急変します。
※写真は久住山で急変した時の瞬間です。
特に標高の高い山は、雨雲がかかるのが早いです。
雨ざらしになると、体温が奪われ、ザック内の道具までびしょ濡れになります。
また、視界も悪くなり、登山道も滑りやすくなり
予想以上にコンディションが悪くなります。

では、どんな雨具がいいのでしょうか?
まずは、レインウェア。第一に考えるのが防水と発汗。
ゴアテックスなど、優れた防水・発汗性のあるものがベストです。
100円均一のレインコートやポンチョなどは避けたほうがいいです。
そうなると値段的に2万〜5万とかになりますが
長く使うものですのでそこは、惜しまないほうがいいと思います。
そのくらい出費すれば、軽量でコンパクトなものが手に入りますし
防寒対策にも利用できます。
毎回、ザックにつめて持っていくものですから、出来るだけ軽量のほうがいいですよね。ザックに余裕がある人は、折り畳み傘なども場所によっては手軽に使えていいと思います。


それから、忘れがちなのがザックカバー。これがないと、ザックの中の荷物が濡れてしまいます。
携帯電話やライト、ラジオなど電気系統が駄目になってしまいますのでザックカバーも忘れずに購入してください。
これは、ザックの容量でサイズ分けされていますので、ご注意ください。

sun「今日は降らんやろ!」はありえませんよ・・・rain

2006年11月27日 (月)

服装 秋山 九州編

暑い夏が終わると、ようやく過ごしやすい秋がやってきます。
といっても、九州の秋は11月になってからでしょうか・・・
9月は朝晩、少し気温は下がりますがまだまだ暑いです。
登山も夏の格好+レインウェアを防寒替わりで十分です。

九州の紅葉は、10月後半〜11月前半です。
ミヤマキリシマと同様に、この時期も霧島や九重では大渋滞になります。
紅葉の時期は、長袖のTシャツに、中間着、風をさえぎる防寒着があればOKです。
四季を通して言えますが、高価でもできれば機能的な服を選択してください。
薄くても全然寒くないですし、汗だらだらでもスッと乾いてくれます。

11月中旬になると、グンと日中の気温も下がります。
天候によっては、積雪もあります。
もうこの時期は、ハイキング気分では登れなくなります。
紅葉が終わると登山客も少なくなりますが(^^;ゞ
静かな登山をされたい方は、紅葉が終わった時期が一番ベストだと思います。
ただし、しっかりした防寒対策をとって登山に臨んでください。

冬装備は次回へ・・・

2006年11月22日 (水)

服装 夏山 九州編

今回は夏山の服装についてお話します。
九州では6月前半〜7月後半まで、梅雨の時期です。
この時期の必需品は雨具です。
通常なら、雨の登山は避けられるのですがこの時期、霧島や九重の山道では、登山客渋滞が起こります。
ちょうど、ミヤマキリシマというツツジが満開になる時期なんです。

・・と、話は脱線してしまいました。
雨具やミヤマキリシマについては後々、詳しくお話する予定です。

6月〜8月までは、兎に角暑いです。
基本的に、TシャツでOKです。ズボンも膝下が出ているものでもいいでしょう。
ただし、コースによっては雑草などで肌を傷つけるような道もありますので注意してください。
また、綿のTシャツは発汗性がないので、夏は汗が絞り出るくらいになります。
出来るだけ発汗性のある素材を選んでください。
ちょっと高価になりますが、全然違います。

また、熱中症などでダウンされる方が増えます。
計画的な水分補給と帽子の着用は必須です。
日差しが強いので、日焼け止めも忘れずに!!

こんな感じで、夏山は服装というよりも直射日光や熱射病から身を守る対策のほうが大事になってきます。
くれぐれも無理な登山は控えてくださいね。

2006年11月16日 (木)

トイレって・・・

登山をするうえで、かなりの方がお悩みなのは「トイレ」
特に女性は、たいへんだと思います。

登山客が多い、有名な山などは山頂付近にトイレが設置してあったります。

九州でいうと、牧の戸〜九重山の間にある、久住分かれ。ここのトイレはすごいです。バイオです。
バイオレットです!
分解してしまうんですよ。しかも水も流れる。公園のトイレより綺麗かも・・
とは、言っても新しくなったのは2年くらい前でしょうか?定かではないですが・・



シーズンになると女子トイレは、長蛇の列になります。おいしいランチの店みたいです(∵)/
注)写真右下並んでます。

上記のように、トイレがある山は幸運です。
しかし、ほとんどの山はトイレなんてありません。
となると、自分で予防策を取るしかないんですね。

私は、お腹が強いほうではないので、以下の予防策で山に臨んでいます。

�前日に泥酔しない
�食べ過ぎない
�激辛料理は食べない
�登山直前に牛乳、コーヒーを飲まない
�腹痛前に正露丸を飲む


※�は間違った服用です。気持ちです。参考にしないでください(^。^;)

男性はいいんです。
半ば逆ギレっぽく歌いながら、草むらでしゃがんでいればいいんですから。。。

女性の方で、どうしても抵抗があり、悩んでいる人がいたら
ツェルトはいかがでしょうか?簡易テントのようなものです。
本来は、非常時のビバークなどに使用する目的ですが
軽いし持ち運びに便利なので、いざというとき役立つのではないでしょうか?


木々や草に覆われた山だったら、ちょっと入り込んでもいいんですけどね。
私は以前、草木がない山の真ん中でひどい目に合いました。
周りは10cmほどの草原が果てしなく続いています。
山頂を見ると、頂上から草原の景色を見ている登山客が溢れています。
その視界の中に、確実に私がいます。。(^。^;)
顔は見えませんが、性別がわかるくらいの距離です。
※まさにこの場所でした(^^;ゞ

「背に腹は変えられん!」

きっと直前にインスタントラーメン&おにぎりを一気に食べたのが原因と思われ・・・

「これで俺も登山家の仲間入りだな・・・ふぅ」

まあ、登山を何年もされている方は、一度は経験あると思います。

これだ!という解決方法はありませんが、予防策とイメージトレーニングを忘れずに。
皆様のご検討をお祈りいたします。

2006年11月13日 (月)

あえての登山

本日より、正式ナビゲーターとして登録されました九州登山倶楽部です。
まずは、ご挨拶の変わりに私の登山のきっかけをお話します。

私が登山をはじめて、幾度となく聞かれた質問。
「なんで、あえて登山なの?」
特に20代の頃は、友人などから驚愕されていました。
どう言ったらいいんでしょう・・・

「いや、実はね。登りたくないけど、じいちゃんの遺言でね。。」
そのくらい言わないと、友人には理解不可能のようでした。
ほんとは、そんなことありませんでした。
実感しないと伝わらないことってあるんですよね。

旅行やドライブで、綺麗な景色を見たことってありますよね?
わー!って声が出るくらいの絶景です。
私は、「くじゅう」に行くのが大好きでした。
車窓から見る、雄大な山や草原の景色がとても綺麗でした。
ある日、牧の戸峠で車をとめて休憩していると、登山をされている方がたくさんいました。
もっと高いところから見る景色って、どんなんだろう?
という、素朴な疑問が私の登山に対する興味のきっかけになりました。

でも、登山?右も左もさっぱりわかりません。。。
とりあえず、あの見えている展望台に登ってみよう。
それが牧の戸登山口から20分ほど登ったところにある
第一展望台と言われるところでした。

歩き始めて5分・・・
まじできつい・・・やめときゃよかった・・・
当時、超運動不足で喫煙者だった私にとっては地獄でした。
でも、ここまできたから展望台までは行ってみよう。
休み休み、なんとか展望台に到着しました。

うわー!

さっき登り始めた場所があんなに小さく見えます。
あ、長者原だ!あ、由布岳も見えてる!
なんかかなりテンションが高くなり、もう少し行ってみることにしました。

更に15分ほど登ると、第二展望台と言われる場所があります。
まじできつい・・・やめときゃよかった・・・
当時、超運動不足で喫煙者だった私にとっては地獄でした。

同じ後悔をしつつ、なんとか第二展望台に着きました。

うわー!

さっきまでいた第一展望台が場所があんなに小さく見えます。
あ、阿蘇五岳だ!あれが九重山か?

更にテンションが高くなりましたが、体力の限界でした。

ちょっと登ったら沓掛山山頂です。
その脇から少し入り込むと大きな岩があり、そこからの眺めは絶景でした。
しばらくボーっと景色を眺めてました。

「よし!登山はじめるばい!」

それから10年が経ちました。
今、少しだけわかったことは、充実感がすべての困難に優っているのかなって思います。まだまだ若輩者ですが、諸先輩方の教えを乞いながら、今では登山倶楽部の代表をしています。

登山に興味はあるけど、体力的、環境的に無理だとあきらめている方。
まったく登山に興味がないけど、たまたま私のブログを読んでいただいた方。

このブログが、何かプラスのきっかけになれば幸いです。
                            九州登山倶楽部 代表 1号

2006年11月10日 (金)

服装 春山 九州編

春山登山は気持ちがいいです。
暑くもなく、寒くもない。花が多く景色がよい。

春は、ミヤマキリシマや紅葉に比べて登山客も少ないです。
ただ、天候によっては急に寒くなったり、雪が降ったりしますので油断は禁物です。
では、どんな服装で登山するのがいいのでしょう?3月〜5月の九州登山(日帰り)を基準にお話します。

3月の九州の平均気温は約10度前後で、平地では比較的過ごしやすくなりますが山の天候によって、山頂付近では強風、低温になります。3月までは、冬装備で臨んでください。

春山登山は4月〜5月が最適と思います。
肌着(上)は発汗性のあるTシャツがいいです。それから、その上から羽織るブルゾンのようなもので体温調節ができればいいと思います。山頂で昼食などを取るときに、肌着が濡れたままだと、急激に体温が低下して寒くなります。
発汗性のある肌着を着用していても、休憩時などでは小まめにタオルで汗を拭いてください。
ズボンに関しては、収縮性、発汗性があればベストです。ジーンズなどは汗を吸い込むのでNGです。

以上のように、九州の春山の服装は、そんなにシビアにならなくてもいいと思います。
ただ、天候や気温を無視した無謀な出発などは厳禁です。

登山靴やザックに関しては、追々お話していく予定です。
今回はこの辺で・・・

2006年11月 5日 (日)

KCP九州登山倶楽部

前回までは、登山を始める概要的なものを書いてきましたが
いよいよ具体的な装備、知識の説明に入っていきたいと思います。

・・・とその前に、今回はKCP九州登山倶楽部という組織を簡単に説明させてください。

創立は2005年5月。まだ始めてから間もない登山倶楽部ですが地味に楽しんでおります。

メンバーは、男性11名、女性9名の計20名。
20代の初心者から50代のベテランまで揃ってます。
メンバーは主に福岡県が多いですが、佐賀、長崎、大分からも参加してもらってます。
登山時の安全確保のため、メンバーは20名を定員としてますがホームページからの入会問い合わせが多く、現在調整中です。

活動は、月1回の定期登山を4月〜11月まで行い
12月〜3月までは、冬季番外編として雪山装備を整えた人で不定期に登山しています。
活動拠点は九州で、主に九重連山を中心に日帰り登山しています。
登山だけに拘らず、番外編でサイクリングなんかもやってます。

参加は、その月で都合のいい人のみ。
また、個人のペース、目的に合わせてコース分けなども行っています。登山倶楽部だからといって全員が同じ行動を取ることよりも、個人の体力や目的を重視して、臨機応変にやっています。ただ、モラルや協調性は全員の意識統一が必須と考えます。

そんな感じで、比較的ゆったりした登山倶楽部ですが、安全第一にしております。天候や気候を見極めて、判断を厳しく、引き返す勇気を大切にしています。

登山報告は、KCP九州登山倶楽部のホームページにて都度行っていますのでそちらも見てくださいね。

以上、KCP九州登山倶楽部の紹介でした。